2001 SAPPORO TOUR
ウッハ・ウハハ・ノーアンダーウエア!!

「遠征行くからには絶対勝つぞ!」
 それは北海道ツアーに出発する2週間前、練習が終わった後のいつもの「養老の瀧」でのこと。今回ツアーを成功させた功労者にてスーパーキャプテン福岡氏の発言だった。
「札幌行ったらススキノ直行!」
「やっぱラーメン、カニでしょ」
 みんなが旅行気分、浮かれ気分でいるところに、遊びにには目のないアノ福岡氏から意外にも厳しい意見が。ジョークかマジか!?――福岡氏の発言の意図が分からず、黙りこくる一同。
「わざわざ北海道まで行って、負けてノコノコ帰ってくるほどカッコ悪いこと、ないでしょ!? 北海道には勝ちに行くんだからね!」
 そうだ、僕らが北海道に行く理由は風俗荒らしでも北海の幸を味わうことでもない。ラグビーしに、しかも勝ちに行くんだ――。この時点で、僕らが目が覚めたといっても過言ではない。
 てんとう虫自体、特別に強いチームでも何でもないが、それでも首都リーグで強豪の高麗やグリーントータスと戦ってきたではないか! 北海道のチームに「東京のチーム、レベルが低いなぁ」なんて言われるのだけは避けたい。特に北海道出身で、対戦相手のウォーリアーズには高校同期のキャプテン村山が、闘球会には高校の先輩・後輩がいる僕としては、東京でラグビーを続けてきた意地、プライドを見せたいという気持ちが日増しに強くなっていったのだった(といっても、朝まで歌舞伎町で飲んだくれるという生活のリズムは崩さなかったけどね)。



さー! 虫ども、行くぞ!      「ブ〜〜〜〜〜ン」

 そして5月25日、ついに札幌へ――。ま、てんとう虫たちによる夜の武勇伝や細かい試合内容についてはいいだろう(僕にとってのいちばん衝撃は、ファランクスに高校同期の森幹雄がいたことだ!)。とりあえずは恥をかかず、面目は保てた、かな!?
 今回のツアーで僕が、スーパーキャプテンの福岡氏が、そしててんとう虫のみんながいちばんうれしく感じた言葉は、次の一言に尽きる。
「てんとう虫さん、いいチームですね」
 戦術でも勝敗でもない。クラブ・チームである限り、“強い”と言われるよりも“いいチーム”と言われるのが最高の褒め言葉だと思う。
 僕自身、この遠征では「東京のラグビーの技術・戦術」なんかじゃなく、「ハチャメチャに楽しいてんとう虫というチーム」を披露したいと強く思った。当然、行くからにはいい試合、いいラグビーをして勝つ、そしてさらには勝ち負けといった結果よりも、故郷・北海道に“いいラグビー・チーム”というのを見せたいなぁと思ったのだ。
 土曜日の初戦前のエンジンでスーパーキャプテンは、「頑張ろう!」でもなく「絶対勝つぞ!」でもなく、ただ一言「みんな、いいカッコしようよ」だった。



 というのも、僕が『ノー・サイド』の意味を理解したのは、てんとう虫に入ったおかげだったからだ。それは今から12年前、てんとう虫の89年ハワイ遠征でのこと。 身体と身体がぶつかり合う激しいスポーツだからこそ、試合が終わった後は敵も味方もない――ラガーマンなら誰しも説明はできる言葉だが、実感としてそれまで味わったことがなかった。だが、ハワイで「あ、これが『ノー・サイド』ってヤツだよね」という
体験をいくつもした。昼間は当然、厳しいゲームを本気で戦う。でもゲームが終わったら敵・味方関係なく、これまた本気でバカ騒ぎをする。人種も民族も関係ない。言葉が通じなくても、そこには『ノー・サイド』精神という共通項だけがあるだけ。僕のラグビー観、大げさかもしれないけど人生観まで変えたかもしれない素晴らしい体験だった。
 こういった体験を、遠征を通して同じラガーマンたちにも伝えたい――そんな気持ちが僕には強くあるし、てんとう虫たちにもあると思う。



 昨年8月、僕は久しぶりに夏に小樽に帰った。そして高校のOB戦に出て、同期の村山が札幌のクラブ・チームでラグビーを続けていることを知った。この遠征は、少なからずそのことがきっかけになっている。「北海道にラグビーにしに行くのもいいなぁ?」と感じて、帰ってから福岡氏に話したことで北海道のチームとのホームページのリンクが始まったと記憶している。
 そしてもう1つ。我が母校・小樽潮陵が7人制の全国大会で4月に東京にやってきたことも大きなきっかけとなった。大会終了後、母校のコーチをやっていただいている闘球会つじどんとの飲み会に福岡氏が参加してくれたことで、一気に北海道遠征の話が現実味を帯びてきた。
 それから遠征までの期間、福岡氏やウォリ佐々木さん、スティ西崎さん、ファラ阿部さんなどなどの苦労があって、今回の遠征は成功に終わったと思う。本当にみなさん、ありがとうございました。今後、てんとう虫との交流がずっと続くことを願っています。 いい意味で(プレイスタイルでもアフターファンクションでも、遠征で楽しむということに関しても)、北海道の各チームに“衝撃”を与えられたのなら幸いでございます。てんとう虫と試合したり飲んだりしたことで、各メンバーのラグビー観が広がったのな
ら、それほどうれしいことはありません。また、試合しましょうね! 

                     01・6・7  てんとう虫  中野克哉




ビール園での胴上げ、ウォーリー佐々木0.1トン 上がらず(笑)
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special thanx to:福岡さん、ウォーリアーズ佐々木さん、つじどん、ナリナリ先生。エスパー村山、マルタ、キミアキさん、シラカタさん、ミキオ! 小金井クラブの皆様&mayumiさん、バク澤。ウォーリアーズ、宮澤、闘球会、深川、ファランクス、カレッジハウスの皆々様。各チームのマネージャーさん。
そして、てんとう虫の仲間たち


 

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